Tortured China
この本の原題は、”Tortured China”と明記されています。
ただしいくら捜しても、原書の「発行年」の明示はありません。訳者の「まへがき」に、こうあるのみです。
>これは、曾ての「ニューヨーク・タイムズ」支那特派員、現在同紙の東洋支局長であるアメリカ人ハレツト・アーベンド氏が、満州事変勃発直前までの支那の国情と、国民党が革命運動以来どんなに支那を誤ってきたかを、一々正確、詳細な事実を基礎として書いたものである。
>日本は今、国民党及び南京政府と戦ってゐるのであつて、暴虐なる蒋介石一味のために悲惨な境遇に突落とされた支那良民を敵としてゐるのではない。本書の著者も、この支那良民に幸福をもたらすものは、好意ある外国であることを力説してゐる。支那のために外国―尤も特に日本と指定している訳ではない―が、一大決心をもつて起ち上がることの必要を力説している。つまり日本は、今度の事変を契機として、著者の云つてゐる各国のチャンピオンとなったわけである。
確かに、この説明では、本の中に「満州事変」という文字の出てこようがありません。訳文は昭和十三年六月ですので、この時に付加された可能性も大いにありそうです。
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