> 許証人は法廷において、「武器を携帯して居る者・・・・・兵隊も入って来 >ることを許さないと云ふ規則があったのであります。」と安全区内への中国敗 >残兵の遁入を否定している。
許伝音氏は、敗残兵の遁入を否定しているのではなく、規則について述べているようです。
> しかし、ニューヨーク・タイムズのダーディン 記者は「12月12日の夕方 >には中国軍は安全区全体にひろがり、多数の者が一般市民から便衣を盗んだり、 >・・・・・」と報じている。 (略)
彼等安全区委員会の認識として、非武装の兵隊を受け入れていました。つまり、敗残兵が進入したとしても、非武装であれば先ほどの規則に違反しないと考えていたようです。 ---- 引用 ---- ●伊藤弁護人 証人は午前中避難所の中に居ったものの中には軍人は一人も居らなかったと言はれて居りましたが、其の通りでしたか。 ●許証人 避難所の中には兵隊、即ち武装したり、武器を持った兵隊が一人も居なかったと云ふことは私は茲に断言出来ます。何となれば委員会の規則に依りますと、武装をして居る兵隊は避難所の中に入って来ることが出来ないのであります。若し武装した兵隊が避難所の中に入って来る場合には、武装を解除した後に入って来ると云ふことになって居るのであります。 〔伊丹モニター 訂正。委員会、即ち国際救済委員会〕 ---- 終わり ---- もちろん、この認識は正しいものとは言えませんが、彼の認識として正確に証言したと考えるべきでしょう。
> また、難民区の掃蕩に専従していた歩兵第7連隊の戦闘詳報が示すように、同 >連隊の莫大な鹵獲品である。(詳細は偕行社刊「南京戦史資料」にあるが、あま >りに莫大であり、敗残兵や便衣兵が全く戦意の無い従順な非戦闘員でなかったこ >とは明白である。
そのことを許伝音が認識していなければ、偽証かどうかの判断は出来ないでしょう。
> 許は、「・・・・・日本兵が「キャンプ」にやって来て女を連れて行き、さうし >て強姦する時には、必ず私の所に先づ最初にやって来たのであります。」というが >、どうしてそのように特定して断言できるのであろうか。
これは明らかに翻訳ミスでしょう。 文章としておかしいと思います。
> ついで許は「或る場合には日本兵は浴場で中国婦人を強姦したのであります。私 >が其の浴場に行った時、着物が外に掛けてあり、「ドアー」を押して入ると、裸の >女が泣いて非常に悄然とした姿で居りました。」と証言している。人が泣く理由に >ついては限りなくある。裸の女が風呂場で泣いていたというだけでどうして日本兵 >に強姦されたといえるのか。女の衣服が風呂場の外に掛けられておれば、中には裸 >の女がいる筈であるのに、男が無断でドアーを開けるような無作法なことを中国で >はやるのか。
なぜ、許伝音が無断で浴室に入ったのでしょうか?許伝音は、許伝音は一軒一軒の浴室を調べて歩いていたと思いますか? 合理的に考えても、許伝音がこの強姦事件を発見したのではなく、何らかの通報があり、許伝音が駆けつけたと考えるべきでしょう。もちろん、その通報とは「どこどこで強姦されそうになっている」というものしょう。その様な通報が国際委員会の元に多く届いていたことは、他の証言や資料でも明らかになっています。 例えば・・・・ ---- 引用 ---- 東京裁判 マギー証言(2) 事例 ●マギー証人 或る日のことでありまするが、私は四時三十分頃に或る中国人の家に呼ばれて行ったのであります。それは其の家で一人の日本兵が、其処の中国人の妻を強姦せんとして居ると云ふ情報があると云ふことの為に、私は其処に呼ばれて行ったのでありますが、其の際、其の女の主人は、自分の妻を何処かに逃がさうと思って大いに努力したのであります。そして其の家の後尾にあった日本兵が、知らなかった戸口から逃がさうとしたのであります ---- 終わり ---- 東京裁判 マッカラム宣誓口供書(日記・手記)(3) 事例 二人の男が「マギー」氏の屋敷から走って来ました。(で「マギー」氏は避難民で一杯になった三箇所を所有してヰたのです)───此の二人の男は日本兵二名が侵入して女子を求めて居ると申しました。私共は待機の自動車に乗り「ピッチ(George A. Fitch)」氏が「マギー」及「フォスター」両氏をつれて行きました。時経て彼は二人の婦人を病院へ連れて来ました。一婦人は強姦され、ひどく殴打された他の婦人は父の助力に依ってどうやら逃げることが出来ましたが、彼女が窓から跳んだ時に負傷しました。彼等2人はヒステリ(ー)的病状を呈して居りました。 ---- 終わり ----
> 船の中での日本兵の強姦容疑事案については、パル判決書は、 >「・・・・・船頭の話を受け入れることは実際容易にできることであろうか。その >場にいたのはほんの2名の日本兵だけであった。他方強姦された娘達、彼女らの父 >親および1人娘の夫もいた。そこには船頭自身も勿論いたのである。その一家全体 >は生命より名誉を重んじた。その一家全体は河の中に飛び込んで溺死してしまった。 >こんな家族である以上、両親および1人の夫の目の前で娘達を2名の兵隊が強姦しえ >たであろうか。どうして許博士はこの話の中に真実らしくないものを認めなかったの >であろうか、彼は船頭が長い間紅卍字会に関係していたから、この話を真実の本当の >ものとして、我々に与えることが出来るという訳になるというのであろうか・・・・ >・」と述べられている。 > まさに核心を衝いた反論であるが、更に別の角度から証言内容を検討してみよう。
まったく、なぜパルがこの様な事実誤認に基づく推論をしているのか、私には理解できません。 そもそも、許伝音証言では、「その場にいたのはほんの2名の日本兵だけであった」などという事実を見付けることは出来ません。存在しないような事実を基にとした推論などは、いくら並べてみたところで、核心を突くことはないでしょう。
> その河が揚子江であるか、その支流であるか定かでないが、少なくとも飛び込めば >一家全員溺死するほどの水量であれば相当の大河であることは想像に難くない。そう >であれば2人の日本兵はどうして河の真ん中まで来られたのか、まさか泳いでとは考 >えにくいので船を利用したものであろう。船であったとすればその船はどうしたのか >という疑問が起こる。 > そこは戦場である、敵地である。1人や2人の別行動は即、戦死を意味する(特に >中国では便衣兵によるものが多い)。たとえ船が調達できても遊覧などできる環境で >はない。軍用船による公務中(実際には1人や2人でやる筈はないが)であったと仮 >定しても、紅卍字会の船に乗り移ってから自分達の船はどうした。突き詰めていくと >話は無理から無茶になる。
まず、上記に述べたとおり、日本兵が二人であるという事実は存在しません。この事実が存在しなければ、あなたの論述も、最も基本的な部分が抜け落ちることとなり、論述として成り立たなくなるでしょう。
> それにも増して決定的な嘘がある。それは日本兵と中国人との間に交わされたと言 >う会話である。つまり日本兵は一体何語で中国人に話しかけたのであろう。日本兵が >日本語で話し掛けたとすれば、相手はどうしてその意味を理解しえたのであろうか、 >簡単な単語と手振り身振りで、ある程度の意味は通ずるものの、「大変面白いぢゃな >いか」と言うような意味の複雑な言葉、それが、老人に娘を強姦するよう勧めたこと >を意味するなど到底判る筈がない。それでも逆に日本兵が中国語を使ったらと屁理屈 >を並べる者があるとすれば、かえってこちらから尋ねたくなる。
日本兵は非常に簡単な中国語を話すことが出来たことは有名な話です。特に華北から転進してきた部隊は中国生活が長いのでしょうから、多少、言葉を知っていたとしても何の矛盾もないでしょう。 例えば、以下のような証言があります。 ---- 引用 ---- 鬼頭久二証言 兵隊が「死了、死了」といって、連れだすんじゃ。 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P276 ---- 終わり ---- 東征雄証言 「来来」(来い)と言ったら兵が一人出てきた。 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P285 ---- 終わり ---- 三木本一平証言 「ピー、カンカン(性器を見せろという意味で兵隊が使う中国語)と言うと、たいがい、どの娘も服を捲って、おとなしく見せてくれた。 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P286 ---- 終わり ---- 大田俊夫証言 女を捕まえるとな「カンカン、サイコ」言うんや。カンカン言うたら大事な所見せろちゅうことや。サイコサイコ言うたらもうすることや。 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P294
(略) 豆腐屋の男に紙に「美女」と書いて、連れて来いと身振りで命令したんや。男はすぐに「テンホーテンホー」言うて出て行きよった。テンホー言うたらよいということや。女の子でテンホー言うたらきれいと言うことや 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P296 ---- 終わり ---- 和田利二証言 簡単な中国語を覚えて命令した。「ご飯炊け」とか「この荷物運べ」とか。 『南京戦-閉ざされた記憶を尋ねて』P346 ---- 終わり ----
実際に「大変面白いじゃないか」などと言ったかどうかは勿論解りませんが、日本兵がその行為を見て大笑いしたりすれば”その様な意味のことを言っているのだな”と理解したとしてもば不思議な話とは思えません。
>中国における少数民族の全てを除いても、北京語、上海語、福建後、広東語・・・ >・・、漢民族だけの言語も20を越えるという。しかもそれらは全く異なる言語で >、お互い同士話し合っても通じない筈である。ここまでいえば、これ以上の多弁は >必要ないと思う。
以上のように、言葉が通じない、ということが「決定的なウソ」となることはありませんでした。何語を使っているかどうかなどは、それほどの問題とは思われません。なぜならば、日本兵に話し掛けられる方も生命に関わってくることですから、日本兵が何を言っているのか必死に理解しようとするでしょう。実際、上記の証言にあるとおり、彼らはある意味、意思を通じさせていたことが解ります。
あなたが「偽証である」と主張する根拠の多くは、とても根拠と為るようなものとは思えません。確かに、これ以上、無意味な多弁は止めたほうがいいでしょう。
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